ビリヤードで筋肉痛

ビリヤードにはまった中年男の奮闘記 時々車の事も。

切り返しと引っかけ

皆さんこんばんは。

三連休中ですけれど、撞けていますか?

 

さて、私はノーマルシャフトのキューに変更しました。

そのキューに慣れようと、ここ数日連続で撞いております。

何となく撞いている分にはあまりハイテクとの違いが分かりませんでしたが、

やはり違うところは違う。

今日撞いていて気がついたのは、切り返しと引っかけです。

 

切り返しというのは↓

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こういう奴ですな。

ええと。

8番がクッションにタッチしている場合、

これはちょっとコツがありまして、手玉が先玉より先にクッションに入ってしまうとダメです。

上の図で言えば、ほんのわずかに8番に先に当てて、その後クッションに入れて右捻りを効かせる必要があります。

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8番がクッションから浮いている場合を考えれば

わかりやすいと思いますが。

 

クッションに先に入ってしまっても、8番は入れられます。

(後述の引っかけになってしまいます)

ただ、その後の手玉のコースが大きく違って右上のコーナーポケット方向に行ってしまうため、手前に戻して来にくいのです。

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こんな感じになってしまいます。下手すると、センターを越えてきません。

 

引っかけというのは、切り返しの「手玉がクッションに先に入ったバージョン」

とでも言えば良いでしょうか・・

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先玉のすぐ脇のクッションに、右捻りで(上の図であれば)手玉を入れると

クッションで捻りが効いて8番を蹴り上げると言うわけです。

普通の撞き方をしている限り、ぎりぎり先玉をかすめるように当てたとしても、先玉は90度までしか入れることが出来ません。

 

しかし、この引っかけを使うと・・・

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クッションからの捻りを使うことで、こんなことが出来るんです。

(先玉がポケットに近い事が条件ですけど。ポケットの大きさに助けられている感もあり。)

 

何をイマサラ・・

 

と思われている方々・・・すみません。

私のレベルのお話ですのでねww。

 

話が長くなりましたが、キューを変えて何を困っているかというと、

この微妙な感覚が合わないと言うことです。

いくらハイテクに近いノーマルシャフトと言えども、同じ撞き方をしたら

やはりトビはハイテクより大きい様です。

そのため、切り返そうと思ってはひっかけになってしまうと言うことの繰り返し。

 

それを承知で変えましたのでね。

理由が分かっているだけストレスは少ない。

しっかり練習して早く慣れれば良いだけです。

 

注)添付した配置図。玉の走るコースはかなりいい加減に書いてありますのでご承知下さい。雰囲気だけ分かって頂けたら幸いです。

 

キュー事情

台湾に日本の救助隊が行ってくれているようです。

よろしくお願いします。

 

 

 

さて。

以下はフィクションです。

私が勝手に想像してみただけで、事実ではありません。

ありそうな事だな・・・ってだけです。

 

小規模メーカーが制作しているキュー。

色々研究し、それぞれの信念の元に素晴らしいキューが作られています。

日本でもいくつかその様なキューメーカーがありますね。

 

好みが違ったり、考え方が違ったりして万人に受け入れられるとは限りませんが、

キューの性能として素晴らしいものがあります。

その価値と言うのははかり切れないもので、材料の選び方、寝かせ方、接着の仕方、

削り方、塗り方・・・。

作り手のさまざまなこだわりで一本一本手間暇をかけて作られていくわけですね。

作り手が、「これなら自分が作ったキューとして恥ずかしくなく売ることが出来る」として人の手に渡る。

なので一般的にカスタムキューと言うのは本数は少ないし、お値段もそれなりに高くなってしまいます。

 

一方、大きなキューメーカーも沢山あります。

潤沢な資金をつぎ込んで研究し、新しい素材を試したりしながら、年間何千本(何万?)と言う数のキューを作ります。

そういうメーカーもカスタムキューと言うのは作りますけれど、やはり大量生産して多く売ることを目標にしています。私の印象としては、準カスタム。

何しろ売れる事が第一目標です。商売なんです。

同じ性能の物を、早く多量に作る。

そのためには犠牲にしなければならない事柄も多々あるでしょう。

安く大量に作ろうとすれば、こだわりはある程度捨てて妥協しなければいけない。

材料の木の選択やその乾燥の仕方を挙げても、自然乾燥と強制乾燥では全く違うでしょう。

しかし性能としても吟味されていて、プロの要求にもある程度応えられるでしょう。

でも・・・

 

 

最高ではない。もっと上がある。

だって、妥協しているんですから。

 

これらのキューを比較したとして、ビリヤードプレーヤーが本当に欲しいと思うのはどちらなんでしょうか。もちろん買う側の実力というか、考え方と言うか、何を求めているかの問題もありますけれど。

あらゆる意味で良いキューを作ろうとしたら、単純に考えたら大量生産はできません。

何でもそうです。

 

 

さて、そのような個人の制作した素晴らしいキューを使った選手が結果を残して有名になっていく。そして世界に出ていくようになる。

やがて世界でも通用するような選手に育っていく。

しかしその選手もビリヤードプレイヤーとして生活していかねばならない。

そうなると、大きなキューメーカーにスポンサードされると言うのはその選手がプロとしてやっていく上では大事な事。

 

問題はスポンサーになってもらったからには、そのメーカーのキューを使わなければいけない。

今まで使ってきた、お気に入りのキューを試合で使い続けていくという事が出来ない。

メーカーとしては、この選手は当社のこのキューを使って成績を出しているんですよ、という事を強調したいわけですから。看板を背負ってもらわなくてはいけません。

 

それで、規模の小さなキューメーカーは、こだわり抜いて最高のキューを作っても結局は大きな波に飲まれて埋もれてしまう。

本当にそのキューに惚れ込んだ少数のプレーヤー(おそらくは契約などに縛られていない自由なアマチュア)が、ポツリポツリと買っていく。

 

こういう状況が現実にあるとしたら、どうするのが良いのでしょうか。

その小規模キューメーカーの力というか、技術・信念・・をそのまま埋もれさせてしまってはいけないと思うのです。

それこそ匠の技。

その価値は、広く知らしめさえすれば認められるであろう技術。

ただ、大量生産は出来ない。

 

私が考えた方法は・・・

大きなキューメーカーがその方々を取り込んで、キューメーカーの一つの製品として販売する。

例えば「MEZZの何とかシリーズ」みたいにね。

値段は高くて良いんです。手間掛けているんですから。

大きなメーカーに取り込まれる事を小規模キューメーカーが納得するかどうかは別として(想像するに、やはりこだわりや信念があって、取り込まれるのを拒否する可能性が十分あり得る)。

特に、日本人特有の繊細なこだわりとか技術を廃れさせてしまうのは、大きな損失だと思うのです。

 

小規模キューメーカーに言わせれば

 

 

大きなお世話だ

 

と言われそうですけれど、

そういう

価値のある人がちゃんと認められる世の中になって欲しい。

しかも、プレーヤーのトップであるプロが、しがらみなくこのキュー(自分をスポンサードしてくれているメーカーのキューでなくても)は最高だと

言える事が一番だと思うんですが、

そんな事を許してくれる、懐がでかいキューメーカーはそうそうないですな。

もしくは、プロの方が自分が良いと思ったキューを使い続けて、そのキューの実力を証明してくれるか・・・。

 

追記)

そもそも、トッププロがどこまでキューにこだわりを持っているのか私にはわからん。

本当のトップは、実力故に実はそれほどキューにこだわりがないのかもしれない。

(でも、あのレイズも気に入ったキューがあって、どんなにお金を積まれても売らないキューがあるのだとか・・どこかで読んだ気がする)

と言うわけで、私の単なる想像でしたーー


さらに追記)

その様なキュー職人さんとういのは、わかる人たちだけにわかってもらえれば良いという気持ちかもね。多くの芸術家がそうな様に。でも、一番わかってくれそうなトッププロが評価してくれたら嬉しいでしょうに。

 

注)

私は、「カスタムキューの全てがプロダクションキューを性能的に上回る」と言いたいわけではありません。また、私のようなアマチュアにとってはその性能の違いが分からないことは十分にあり得ます。私が知り得ない世界を、勝手に想像した物とお受け取り下さい。