ビリヤードで筋肉痛

ビリヤードにはまった中年男の奮闘記 時々車の事も。

ツリーデッキを作るのだ ~牧場編~

皆さんおはようございます。

毎日暑いですね・・・。岐阜では40度越えだそうで。

でも、夏ですよ~。

気分はウキウキです。

あまり有頂天にならないように気を締めましょうね。

最近はビリヤード以外のネタが続いていて申し訳ありません。

今日も先日の続きでございます。

 

 

さて、父が大事に育てていた馬が亡くなってしまいました。

元々2頭いたのですが、一頭目が亡くなった時にも父はもちろん悲しみましたが、

その時はまだ一頭残っていました。

その一頭に全ての愛情とエネルギーを注ぐようになり、寂しさを紛らわしていたようです。

しかし、二頭目の馬も亡くなると、今までの心のよりどころがなくなってしまいました。

まさに心にポッカリ穴が空いてしまった。

 

それを見た私は、「これはまずい」と感じました。

 

この時点で父は90才でしたのでね。

それが何であっても、”生きる支え””拠り所”というのは、人間一人一人にとって大事な事。

周りには理解出来ない事もあります。

実際、私は馬には興味がないので父の気持ちも想像は出来るが実感としては分りません。ただ、犬・ネコが亡くなったのと比べて、何しろ存在感というか、sizeからして違いますのでね。死んでしまうと喪失感はすごい。

 

それで、「何か他のことに意識を向かわせて、なるべく馬の事を考えさせないようにしよう」と言うのが私の作戦でした。

 

以前から考えてはいたのですが、牧場に「ツリーハウス」もしくは「ツリーデッキ」を作りたいなと。

元々私はDIYが好きですし、子供達にとっても格好の遊び場になります。

同じように、牧場に手作りのブランコも作り、今も頑丈に稼働中ですしね。

この機会にステップアップしようじゃないかと決心しました。

 

父の牧場の周りは林になっています。

特に住居の脇には防風林があります。

冬の間は、横殴りの風が吹くことが多いので、それを和らげるための林です。

 

その中で、ツリーデッキの土台となる3本の木を選びました。

本当は4本欲しかったのですが、なかなか良い配置の物がありません。

 

↓逆光で見にくいですが、家からはこんな距離。

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↓netでいろいろ調べて、デッキの土台となる材を固定。

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木を貫通させる穴を開けて、ボルトで固定する方法もあり、調べてみる限りは見た目はともかくその方が木にとっては優しいとの事でしたが、やはりちょっと可哀想です。

それで、角材で木を挟む方法を取りました。(本当はこの方が皮を締め付けてしまい、木が水や栄養分を吸い上げる障害になるらしい。)

後はできるだけ木を傷つけないように、木の又に土台となる材を通すようにしました。

↓3本の木に、又を利用して三角形の土台となる材を固定しました。

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高すぎず、低すぎず。

約3.5m程でしょうか。

そこそこ材も重いので、バックホーを使って組み上げます。

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要所を番線で締め上げて固定しています。

このときに役に立つのが”シノ”

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こんな感じの十手みたいな代物です。

ホームセンターに行けば安く手に入りますが、これが優れものでしてね。

www.youtube.com

こうやって使います。

父は知っておりましたが、”シノ”は持っておらず、見よう見まねでペンチの柄などで締めていたようです。

しかし、この道具の有効なところは、この先細りの形なんです。

使ってみると分りますが、「これぞ道具」という感じで、しかるべくしてこの形になった道具の一つではないでしょうか。

いつも、役に立たない道具を買っては不満を爆発させている私に取っては、買って良かった道具のbest10に入ってきますよ。

 

さて、土台となる材木が入ったら、後は何とでも。

↓水平方向に床を支える材を並べて固定して、床板を固定しました。

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このミッションは、「できるだけお金をかけずに、牧場にある材料を使って、できるだけ頑丈に作る」

そんなわけで、ご覧の通り床面はデコボコですが、2cmはある板ですから頑丈です。

そんなこんなで床はできあがり。

後は柵です。

何しろ子供達の遊び場になりますので、デッキへ上がるためのはしごと柵は重要課題です。

柵は上の写真でも分るように、何しろ外方への力に強く作り上げました。

間隔も子供の頭が通らない間隔でw。

柵の高さも、乗り越えようとしない限り大丈夫な高さに設定。

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さて、一番注力したのがはしごです。

はしごの”踏桟とうざん”(足を掛ける横棒)は、ずれないように15cm角の角材に切れ目を彫り込んで固定。

75kg程の私が上り下りしてもびくともしません。

手すりも着けました。

 

↓だいたいの完成図はこんな感じ。

いかにもDIYぽい作りであります。

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後は、屋根をどうするかです。

写真にはありませんが、テント地の布をロープで張って見ました。

 

子供達は大喜びして、「ここにテントを張って寝たい」といいますが・・・

やめとき。蚊に刺されまくるぞ・・。

 

それ以外にも意外なところに反響が・・・。

父母のお世話に来て下さっているヘルパーさん方でしたw。

「すごいの作りましたね。登って見ても良いですか?」

「はいはい。良いですよ。でも怪我したら自己責任でお願いしますよw~」

 

何だか、毎日仕事をしているよりどれだけ楽しくて充実していた事か。

元々、私こう言うの好きなんだよね。

そうそう。

肝心の父の方も、何だか気が紛れて大丈夫そうでした。

しばらく眠剤が必要でしたけれどね。

 

父と二人で作ったツリーデッキのお話。

 

追記

かれこれ2年前のお話です。

風が強いと、屋根代わりに張ってあるテントがあおられて危ないので、

外してありましたが。

この春の台風でかなり木が揺れたらしく、土台の木が又から外れてしまいました。

かなり余裕を持って組んであったのですが、ここまで揺れたのか・・・と。

これを直すには、まあ・・・・・

 

 

作り直した方が早そうだぞ。

 

どうせなら今度はツリーハウスにするかw。

 

牧場の事 徒然  ~牧場編~

先日話題になった牧場のお話。

 

元々は父が住んでおりまして、大変な馬好きでサラブレッドを飼っておりました。

競馬ではなく、馬術競技に出ていた馬です。

(私は馬には興味はありません。)

父は自分で乗馬もしておりましたが、年をとるにつれてそれも出来なくなり。

だからといって、”処分”は嫌だと。

馬も家族だから、最後まで面倒をみると言って頑張っておりました。

 

そんなわけで、半分家族のような扱いだったわけですが、

何しろデカいわ(肩の上の部分で170cm程)、餌の量も半端じゃないし、

出る物(糞)もね。

厩舎の掃除も大変です。

そのスケールはやはり、犬・猫とは比べ物になりません。

 

やはり、一番大事なのは餌の確保。

夏の間はその辺に離しておけば勝手に草を食べておりますが、冬の間は干し草です。

競走馬などはどうしているか知りませんが、大体は干し草を買って与えるか、

牧場で干し草を自家生産するかでしょうかね。

我が家でも、夏の間に牧草を刈っては干し、それを束ねて山積みにしておきます。

それを冬の間に与えるのですね。

その干し草を2頭分蓄えるのがかなりの重労働です。

 

北海道などの何百haもある様な広ーい牧場で、馬の生産が商売であったりすれば、

トラクターで牧草を刈って、集めて、梱包するというように全て機械化されております。

↓こんなやつです。これができればどれだけ楽か。

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↓こういう奴も時々見ますが、これはビニールでグルグル巻きにして、中で牧草を中で発酵させるんですね。馬は発酵した草は食べませんので、おそらくは牛用。

昔はサイロの中でで発酵させていたのですけれど、それの進化版だと思われます。

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しかし、個人の言わば道楽のためにそれだけの機械を揃えることはとても無理。

おまけにご老体の馬二頭。いつまで生きているかも分かりません。

草刈り機やトラクターはありますが、それらを使って刈った草を集めて天日干しにするのです。

十分に乾いたら、ある程度の大きさにまとめて縛る。

 

 ↓これは稲の天日干しです。”ハザ掛け”と言われるものですが、これの牧草版をやるわけです。

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ちょうど今の時期に、炎天下の中で。

手伝ったこともありますが、そりゃ大変な作業でしてね。

下手をすると本当に熱射病になってしまいます。

 

ただ、年を経て馬たちも年を取っていき、一頭、また一頭と亡くなっていきました。

これがまた大変でしてね。

猫や犬ならばかかえられますので、スコップで掘って埋めてやり、お墓を作ってあげられます(実際にその牧場にはペット達のお墓がいくつかあります)。

しかし、馬となると体重は400-500kg !!

人間の力ではびくともしません。

それはもう、重機を使わなければどうしようもなく。

頭目が亡くなった時には、私も呼び出されておりましたので、

父と二人で重機を使って厩舎から出し、大きな穴を掘ってお墓を作ってあげました。

 

さて、高齢の父は大好きな馬(父にとっては家族)に先立たれてしまい、

かなり落ち込みました。

・・・が、私達は内心「やっとこれで父も楽になる」と一安心。

いつまでも、馬の牧草作りは無理だからです。

 

一頃、そろそろ無理だからと、乾燥した牧草を購入したことがありました。

ところが馬がそれを食べないんです。

その理由は・・・恐らくは農薬もしくは着色料です。

購入した牧草を水に浸しておきますと、一晩でその水は真っ青に染まります。

何かが溶け出しているのですね。

馬はそれを分かっていたのです。

「農協ではこんなものを平気で売っているのか」と父はしばらく憤慨しておりました。

その一件があってから、やはり牧草は自分で作るに限る(農薬など一切使っていない)という事になってしまいました。

 

お馬さんは病気ではなく、どう考えても老衰でしたのでね。

長い間父にかわいがられて良かったと思います。

 

「これで重労働をしなくて良い」という意味ではホッとしましたが、

今度は家族を亡くした父の精神状態がアヤシイ・・・。

それを、少しでも早く忘れさせようと、あることを考えました。

 

ツリーデッキの作成

 

これです。

以前から興味はあったのですが、子供たちも喜ぶでしょうし、

この際父と二人で毎週末作ろうという事に。

いろいろ考えたり、作ったりして気を紛らわせる作戦です。

 

まあ、そのお話は別記事で。

 

話が長くなってしまいましたが、現在その牧場には猫のショウちゃんしかおりません。

それで、時々私が行ってはショウちゃんや牧場の様子を見てくるわけですな。

牧場も家も人が住まなくなると、あっという間に廃れていきます。

 

牧草も父に刈られないので伸び放題ですしね。

時々、私が機械で刈っております。

その機械というのは、言ってみればゴルフコースの芝刈り機を想像していただければよいかと。

走る車の腹の下で、刃がブンブン回っていて、気持ち良いぐらいに草をバリバリ刈っていきます(刈り倒すだけでなく、細かく切り刻んでしまいます)。

刈った草は馬の食糧にするわけではないので、そのまま放置すれば、腐ってまた土の肥料になるわけですな。

 

↓こんな感じで。

www.youtube.com

 10才の息子が楽しんでやっております。気持ちよさそうでしょ?

最低速度ですけれどね。

(私がやる時には、エンジンの負荷の範囲内の最高速度で刈りますがw。まあ、子供にとってはカートに乗っているようなもんですね。

ちなみに、シートに重量センサーが付いていて、機械から落ちたりするとエンジンが止まるようになっております。また、機械の底にあるカッターは完全に鉄のフードで隠れていますので子供でも大丈夫ですのでご安心を。)

私も、小さい時からトラクターを運転させてもらって嬉しかったのを覚えています。

 

 

なんだかんだと、週末にもやることがたくさんあって忙しいんですよ。