前もってお断りしておきます。
今日のテーマはなーんにも根拠のない記述ばかりです。
ただの私の「こうなのかな」という妄想です。
スライドストークと言われるものがあります。
グリップをごく軽く握り、玉を撞く際にはキュー自体の重みと言うか運動エネルギーだけで手玉を撞く感じ。
キューを放り投げるようなストロークで、
グリップの手の中をシュッとキューが滑る。
現在活躍しているプロでこれをやっているのは、フィリピンのJeffrey Ignacio。 この人しか知らん。
すごいポジション力と発勁系のブレイク!イケメンだし。
彼はブレイクでもスライドストロークをしているらしい。
わけわからん。
通常のグリップで撞いた時と、スライドストロークでは何か違うのだろうか。
- タップが手玉に接触して押し出す力は弱い
グリップが弱いために、手玉に与える力は相対的に弱いはず。なので、通常のグリップの場合と同じ力(推進力と回転)を手玉に与えようとしたら、キュースピードがもっと必要か。ははん・・・・。
もしかして、通常のグリップのストロークで撞いた玉と同じ速度と回転をスライドストロークで与えるためには、より早いキュースピードが必要。そのために切れが良くなる??うーん、違うな。そもそも同じ速度と回転数を与えたのだから、切れも同じだ。
- もしかしたらタップと手玉の接触時間が長くなる?
しっかりグリップしていると、手玉を撞いた時にタップが球をはじく力が強い。
(玉離れが早い)
スライドストロークでは、キューを押さえつける力(グリップの摩擦力)が低いために、タップが手玉に接触してから離れるまでの時間は長くなるかも?
だとすれば、それで切れが良くなる可能性がある?
- 打った後のビヨヨン(シャフトの振動)は、タップが手玉を離れた後なので、手玉に何の影響もないだろう。
- スライドストロークだとこじりが減るような気がする。グリップによる変な方向の力がなくて、キューの進行方向への力しかないから、キューの上下の波打ちや左右のこじりが減る気がするなあ。もちろんこれはストロークのどの段階でインパクトするかも大きく関係しそうですけど。もちろん通常のグリップでもこじらずに素直に出せば同じ事だよね。
スライドストロークでは、ひねった時にキュー先をはらった撞き方と同じようになるのかなと思ったが、ブリッジ自体が動かなければ、キュー先はずれそうもない。(シャフトの反りで外側に逃げるのは通常のグリップも同じだ)
総括すると、テニスのラケットに例えてみたら、ガットのテンションを低くしたと同じような作用があるんじゃないかと思う(あくまでイメージとして)。
色々と読み漁ったが、キュー切れを上げるには、「加速するストローク」「接触時間をあげる」事が良いらしい。
スライドストロークでは少なくとも加速するどころか、グリップが弱いため加速どころか急激に減速しそうだ。
通常のグリップによるストロークでもスライドストロークでも利点・欠点があるだろうし、どちらでもものすごく切れている人は存在する。
どちらの方がより良いという問題ではなく、好みの問題のようだ。
個人的にはグリップを軽~くして力を抜くと安定するし、そこにスナップを入れると切れも増すような気がする。これって、やっぱりフィリピン系のストロークだよねえ。
イグナシオは自然とスライドストロークになっていたという。逆に言えば、意識してやっているようじゃダメって話かな・・。
どのみち同じ撞き方で撞きこんでみないとわからないな。
何の検証もしていない適当なお話でした。
追記)
後日、素振りをしながらひらめきました。
賛否両論あるかと思いますが、キュー出しを長くすると切れが良くなる(?)と言われることがあります(あくまで程度問題でしょうが)。
そもそも、本当にそうなのか?
普通、ある程度キュー出しを長くしようとすると肘が落ちませんか?
肘を固定したままで、肘を支点とした前腕の振り子運動だけではキュー出しの距離は限られてきます。もちろん、ストロークのどの時点で手玉をヒットするかにもよるでしょうが。よりキューを出そうとすると、どうしても肘が落ちる。
肘が落ちるとキュー尻が落ち、キュー先が上がり気味になるため、それを手首で調整する・・・。
ところが!スライドストロークだと、肘を固定したまま前腕の振り子でキューを出し、
グリップの位置が止まった後、追加でキューを滑らせるため、キュー出しはその分長くなる・・・。
もしかして、キュー切れのためではなくて、撞点を正確に撞くためのストロークなのだろうか・・・。
う~ん。教えて!イグナシオ!