先日ラシャを張り替えていただきました。
今回で、張替えは3回目。
大体一年から一年半で交換していただいています。
まーずはクッションレールとエプロンをはずして、古いラシャを引っぺがします。
すると下にスレート(石板)が見えました。
わかってはいるけれども、直に見る事がほとんどないので、マジマジと観察してしまいましたよ。
石板といっても、長年使用してきたものですから(中古品を塗装しなおしてリペアしている台なので)所々傷があります。その部は石膏などで埋めてしっかり平らになっています。
石板のつなぎ目も同様(写真では3枚の石板が並んでおり、その間の白い帯の部分が石膏で埋めて平らにならした部分です)。
クッションレールを外すと、トラックレール(?ボールがコロコロと転がって戻ってくるレール)が丸見えです。
驚いたことに、そこにチョークがカビのように着きまくり。
(本当にカビじゃないよね・・・)。
この機会にしっかり拭きフキ。
石板をきれいに拭いた後、まずこの状態で水平器で水平を確認します。
ちょっと狂っていたようで、調整した後、実際に玉をゆーっくり転がして確認していきます。
さてさて、いよいよ新しいラシャを張る工程です。
お隣で平行して、クッションのラシャも張り替えています。
新しいラシャを石板にかぶせて位置の調整をした後、ホチキスのお化けで角を固定、
そして反対側にギューッと引っ張りながら順次ホチキスで固定していきます。
いろいろとお話を聞きながら見ていたのですが(邪魔してスミマセン)、ラシャの種類によっては引っ張りすぎて破れることもあるそうで。
テンション(貼り具合)が低くてもだめだし、高すぎてもだめだし、経験で貼っていくんですねー。
私はラシャに”目”(順目とか逆目とか言う、繊維を織った方向)があることは知っていましたが、ポケットのラシャでは長軸方向ではあるものの、ヘッド方向へとかフット方向へとかはないそうです。
スヌーカー台などは芝目みたいな毛羽立ちがあって、ヘッド方向に順目なんだとか・・。
全周にわたって順次ホチキスでパチパチ、パチパチ・・・。なんだか楽しそうですよね・・・まあ、やらせてくれとは言えませんでした・・。
その後、各ポケットの部分に切れ目を入れて、折り曲げながらパチパチと固定。
なんだかんだやっている間に、クッションの張替えも済んでいました。
クッションレールをひっくり返した状態で組み上げて、特殊な金具で接続します。
ポケットブーツを取り付けてから、ヨッコラセとひっくり返して、いよいよ本体に固定です。かなりの数のボルトで裏側からしっかりと固定します。
その際は、サイドポケット周辺でレールがゆがんでいないかしつこく確認しておりました。そうしないとサイドまたぎのショットが角ではじかれてしまいます。
もう一度台全体の水平を確認して組み上げ終わり。
その後は・・私の作った兵器を活用です。
これの事だ~!!
練習のために各ポイントごとにマークして、シールを貼って出来上がり~。
うむ。マッサラで気持ち良いです。
その後、引いて引いて、堪能しました。
業者のお二人様。お疲れ様でした。ありがとうございました。