ビリヤードに限らず、人に何かを教わろうとするなら、
それなりに相手を選ばなければいけません。
実力がない人に教わっても、説得力がないと言うのは現実です。
実力のあるAと、実力のないB。
ある質問に対して、二人が同じ事を言っていたとします。
普通は皆さん、Bのいう事を聞いて「ふーん」と思い、
Aのいう事を聞いて確信を持つと言うパターンじゃないでしょうかね。
Aの”お墨付き”をもらって納得するって言う。
もちろん、AとBのいう事が違っていたら、どちらを信じるかは言わずもがな。
当たり前と言えば当たり前ですけれど。
言っている事を実現できる人と言う事は、非常にわかりやすくて説得力があります。
たとえ、言っていることが間違っているとしても、実行出来るとなれば、
その事象の解釈の仕方が間違っているだけであって、やっている事自体は正解なのですからね。
理屈はわからないけれど出来る(苦笑いしちゃいますが)。
それだけで尊敬を得られることもあるかもしれません。
さて、どの世界にもいる残念な人々。
実力のある人、上司、専門家などの意見を聞いてきたら、「それだけですでに自分の身についた」かの如く 、勘違いしてしまう人。
いや、ただの知識と言うのであればまだ良いですよ。
良い考えを聞いてきて、自分の腑に落ちた。それで自分もそう思うようになった。
それならばまだ分ります。
しかし、技術的な物はどうでしょうか。
こういう時はこうやればいいんだよ、と大先輩が教えてくれた。
しかし技術と言うのは一朝一夕には身に付きません。
当然、それができるようになるにはそれなりの経験と努力が必要です。
なので、教えられた事をさも自分で出来るかの様に振る舞うと、とんでもないことになります。
「ほう。ちょっとやって見せてよ。」と、言われて恥をかくと言う。
こういう人って増えてきている印象がありますが、
ゲーム感覚なんでしょうか。
RPGなんかで、何かを手に入れたら強くなったり、レベルが上がったり。
実際の人生もRPGと共通するところはありますけれどね、もっと理不尽で残酷ですよ。
みんな平等ではないですから。
いくら良いアドバイスをもらっても、それを身につけられるか、ドブに捨てるかはその人の受け取り方と努力次第だと思います。
ビリヤードに限らず、最近の生活で感じること。
私も黄昏れがちだけれど、もうひと頑張りしなきゃと思いましたとさ。