ビリヤードで筋肉痛

ビリヤードにはまった中年男の奮闘記 時々車の事も。

ツバメン〜息子の前世?

皆さんお早うございます。

台風が過ぎた途端に猛暑続き。

体に気をつけながら、適度に仕事は手を抜きましょうw。

 

 

さて、息子が生まれる前の事。

今思い出してみればもう10年前です。

現在の職場に転勤になる前に住んでいた街での事。

休日でしたかね、駅前の商店街を夫婦で昼飯でも食べよかと散歩しておりました。

ちょうど今くらいの時期です。

私たちが歩く歩道の先に何か落ちています。

黒っぽい塊が少し震えています。

近ずいて見ますと、なんとツバメの子。

あー。

上を見て見ますと、商店街の軒先にツバメが巣を作っており、ヒナ達の頭がいくつか覗いています。

ありゃりゃ。

「お前さん、兄弟に押し出されちゃったのね。」

そこで私たちはミスをしてしまいました。

素手で触ってはいけなかったのです。

(後で調べて見たら、ツバメは嗅覚が鈍いので人の匂いが付いても嗅ぎ分けられないんですと。大丈夫だった。)

ただ助けてあげたい一心で私はそのヒナを両手で取り、どうしたもんかとしばし考えました。家に連れて帰るわけにもいかず、一番良いのは元の巣に戻してあげる事だと思いました。

目の前の店に入って行って事情を話すと、毎年あるんだよね〜との事。

ヒナ達が巣の中で成長するにつれて巣が狭くなり、ヒナ同士でおしくらまんじゅうを始めるのだと。

それでヒナのうちの弱い個体が巣の外に押し出されてしまうのだと言われました。

「落ちたヒナはどうなるんですか?」と聞くと、「さあねえ。知らないうちにいなくなってるよ。」

想像したくありませんでしたが、現実は厳しい。恐らく猫やカラスの格好の標的になってしまうのでしょう。

自然の摂理で、私たちにはどうしようもない事ではありましたが、あまりにも哀れで私たちはそのままにしておくことはできませんでした。

「そんなことしても無駄だよ」と店の方は言いますが、脚立を借りて(それでも奥から持ってきて貸してくれた)、ヒナを巣の中に戻してあげました。

一時でも私たちの精神状態を安定させる必要がありましたのでね。

 

一応は満足して食事をして帰りましたが、翌日どうしても気になってまた商店街へ。

昨日の店の方に聞いてみると、すぐにまた押し出されて落ちてしまっていたと。

それでいつもの様に暫くしたらいなくなっていたとの事でした。

失意の中私たちは家に帰りましたが、「私たちはできる事はした。後は自然に任せるしかない。そもそもツバメの子育てとはそういうものなのだ。」と考えるしかありませんでしたが、心は沈みます。

 

さてその数日後、妻のお腹に赤ちゃんがいることが判明しました。

妻と二人で「こりゃ、きっとあのツバメだな」と言いながら笑いましたとさ。

暫くの間、妻のお腹の中の子供はツバメンと呼ばれておりました。

今の息子ですが、空はちっとも飛べません。

怒るとクチバシは出ますがねw。

 

どうしてこの出来事を思い出したかというと、今朝全く同じ状況に出会ってしまったのです。

妻と娘が自転車の練習に出かけると言って出て行きました。

私はビリヤード蔵に行こうかなと準備しておりましたら、出かけたはずの娘が玄関から入ってきて「パパ〜❗️ツバメが落ちてるんだよ。どうしたらいい⁉︎」とな。

 

嗚呼またか。

家の隣の蔵では毎年軒先にツバメが巣を作っている事は知っておりました。

しかし今まで私が知る限りは、ヒナは落ちていた事はありませんでした。

玄関から出て見ますと、小さなヒナが隅っこにうずくまって居ます。

親鳥が心配そうに近くを飛び回っています。

笑ったのが、ヒナの口の中に虫が入っていた事w。

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(実写ではありません。netで拾ったイメージです)

 

さて私達は少しは成長しているのでしょうか。

まずは素手で触らない事。人に触られて匂いが付いたヒナはやはり警戒されるようで。

(くどいようですが、これは間違った情報でした)

軍手をしてヒナを保護し、巣に戻したいのですがひさしまではかなりの高さがあります。

結局は蔵の内側から窓枠に立ち、やっとの事でヒナを巣に戻せました。

その巣の中には他に3羽のヒナが丸くなっておりましたよ。

 

一時は10年前と同じく、後は自然に任すしかないと思いました。

妻と娘が自転車の練習に出かけた後、ある事を思い出しました。

どこかで読んだ事。

ツバメが巣を作ると巣の下に糞を落とすために周辺が汚れてしまいます。

その予防とヒナの落下防止のために巣の下に受け皿を設置するという話でした。

 

うーむ。

家の中を探しまくって、良さそうな深さと大きさのプラスティックの蓋を見つけ出しました。

それを巣の下に布製の強力なガムテープで固定してあげました。

その間、親鳥達は周りをピーピーピチピチ言いながら「何しやがるんだ!!」と騒いでいます。

 

「これで良し👍」

その受け皿があれば、巣から押し出されてもすぐ下で受けてもらえます。

最悪巣に戻れなくても(受け皿は巣より20cmほど下)、親鳥は餌を運べるし外敵も大丈夫でしょう。

多少、風の流れが変わって暑くなるかもだが知らんわ。

ここまでやってダメなら、そりゃ意地悪な兄弟達の責任だと思う事に。

 

ちょっと良い気分でビリヤード蔵に入れましたとさ。

 

追記)

慣れない事をした上に、無理な体勢で受け皿を貼り付けておりましたので、ビリヤード中に足がガクガク震えて笑えた。

どんだけ運動不足だ。

追記2)

次の日(今日)下から見る限りは、受け皿にヒナは落ちていない様子でしたよ。