ビリヤードで筋肉痛

ビリヤードにはまった中年男の奮闘記 時々車の事も。

supraの危機

皆さんお早うございます。

急に寒くなってしまいました。

毎年思うのですが、夏から冬になるのがなんと早いことよ。

お盆過ぎたらあっという間ですよね。

 

さて、先日の男旅。

毎年一度の男だけの小旅行ですので、私たちは必ずsupraで出かけます。

(妻と娘も女旅と称して別にお出かけします)

息子が磯遊びが大好きでして、今までは毎年夏の終わりころに海に行っておりました。

ここの所、息子は釣りに興味を持ち出し、今年は本栖湖バス釣りに出かける事になったのです。

 

さて、今日のお話はその帰り道での事。

 

以前書かせてもらいましたが、私のsupraは納車する時点で既にいろいろと手を加えてあり、言ってみれば我流のコンプリートカーです。

この車の前にも同じ80supra RZを中古で買って、手を加えておりましたが、その経験を生かして全部いっぺんにいじってしまったわけです。

何しろ、ひとつひとつ手を加えるたびに車屋さんに預けたり何なりが非常に面倒くさいと言うのが主な理由です。

大改造と言う訳ではありませんが、外装から機関に至るまで細部にわたります。

 

そんな一つに、代表的なチューニングパーツの一つであるマフラー(排気管)があります。

しかし、パワーは確かに見違えるように上がるし、何しろ排気効率が上がって、吹き抜けが良くなります。

マフラーだけでそうなるわけではありません。他のチューニングとの合わせ技ですけど、マフラーの抜けが良くないとただのフン詰まりです。

ターボ車を踏み込んだ時の、モリモリと出てくるパワー感、加速感がスバラシイ。

しかし、半面音がうるさいんです。

子供が生まれる前まではそれで乗っておりました。

もちろん、近所迷惑にならない様にある程度気を使いながらです。

 

ただ、子供達を送り迎えする時にはちょっと(いえ、だいぶ)ふさわしくありません。

それで、ストレスを溜めながらもサイレンサーを装けて我慢しておりました。

 

全く考えていなかったのですが、今回の旅行でもそのまま出かけたのですが、釣りをしていると、湖の周辺道路を都会からやってきたスポーツカーが(特に外車)爆音を鳴らしながら走って行きます。

それはsupraのマフラーどころの音ではなく、まさに爆音。

へたすると直管じゃないでしょうか。

いったい何キロ離れているんだと言う所まで鳴り響いてきます。

またねえ、そういう人達が群れやすいんですよ。

車が好きなら一人で走れば良いのに、なぜ同じ車で集いたがるのか。

フェラーリだのポルシェだのから始まって、同じ車のクラブなんでしょうねえ。

同じ趣味を持った人たちの情報交換は理解できますが、一緒にまとまって走って何が良いんだか・・・。

下手すると20-30台同じ車を連ねて走り、隊列を切らせたくないばかりに信号無視をしたりしているのを見かけます。

ああなると、ただの暴走族だな。

私には少なくとも、”群れる”と言う趣味はございません。

一匹狼ならぬ、一匹ワンコです。

 

脱線してしまいましたが、息子と「うっるさいねえw」とか話しながら釣っておりました。

「お父さんの車も、本当はサイレンサーを外した方がパワーが出るんだよ。うるさくなっちゃうけどね。あれほどじゃないけどw。」

「へえ~」

 

そんな流れで、帰りは久しぶりにサイレンサーを外してみようかという事に・・。

 

やってみました。

いやいや・・・良いです。素晴らしいです。

確かに音は大きくはなりますが(特にエンジンに負荷がかかった時)、やっぱりこれなんだよねー。

”抜け”がぜんぜん違います。

 

街中はドロドロとおとなしく走り、高速で徐々にアクセルを踏んでいきますと、グググッとターボが効き始めてモリモリ加速していきます。

気持ちいいです。

 

飛ばしていたわけではないですが、適度に追い越しをしながら流しておりました。

あるSA手前の長い上り坂を気持ちよく上がっていくと、その時

 

「ボン!」

 

ボンネット内で音がしたかと思いきや、アクセルが反応しなくなりました。

???

エンジンの回転数が不規則になり、全く加速せず。

そのうち、エンジンストップ。

私は何が起きているか分らないまま、クラッチを踏んでキーを回します。

そうすると再度エンジンはかかりますが、少し加速するとまたエンジンストップ。

ハザードを着け、一番左のSAに入るための登坂車線に車を寄せて、何とか惰性でSA内に入りました。

最後はエンジンが止まり、油圧がないためにいきなり”重ステ”になってしまったsupraを駐車場の一番手前に入れました。

(あのステアリングの重さ。昔乗っていた初代MR2を思い出してしまいましたよ)

車を止めてから、ボンネットを開けてみますと何やら中心部から煙が出てきます。

「ありゃりゃ・・・・」

 

何かが逝ってしまったようです。

私には何がどうなったか分りませんが、症状としては以前牧場に向う坂道でアクセルを踏んでも出なくなってしまった時と似ています。

ただ、今回はエンジンまで動かなくなってしまっている。

ターボ関係かねえ・・・。

そのあたりで息子が起きましたが、何しろ車の外へ出ない様に注意。

 

さてと。

まずはいつもお世話になっている車屋さんに電話。

状況を説明しますと、やはり「ターボのタービンが焼きついたかな」と。

私のsupraを納車前から仕上げてくれた車屋さんですが、SAからそこまでは150km程。

「レッカー移動はどうしたらいいですかねえ。JAFですか?」

JAFの会員ではあります。

「いやー任意保険に入っていれば、恐らく条項に含まれているから、保険屋さんに連絡してみたら?」という事に。

 

持ち歩いている保険屋さんの緊急連絡先に電話しますと、

(その前に一度JAFにも電話してみたのですが、「ただ今非常に込み合っています。順番に対応しておりますのでしばらくお待ちいただくか・・・」だと。)

女性の受付の方がすぐに出てくれました。

保険の契約番号・名前・状況・場所を説明して最終的には近場の契約会社からレッカー車が出てくれることになりました。

 

ちょっと笑ったのが

「お車ですが、何か改造をされていますでしょうか?」

「はい?なんですか?」

「何か改造をされていますか?」

「ええと、改造しまくってはいますが、全て車検対応です。車高も下げてはいません。」

「さようでございますか。改造はあるが車検は通ると・・・」

「はい。」

「・・・・・・・」 

なんだよ。その沈黙は。

 

こういう時に不便なのがですね・・・私、両側の難聴なんです。遺伝です。

電話の相手が女性で(恐らくマニュアルどおりの)対応してくださっているのですが、

あまりにも話し方に抑揚がなくて業務的。

言葉使いは丁寧だけれど、心が伴っていない感じ。

「気をつけてお待ちください」とか、丁寧なんだけれどまさにマニュアル読んでるでしょw。

そういう話し方って聞き取りにくいんですよ。

 

一番困ったのは、車のレッカー移動は出来るが、私達と大量の荷物はどうするのかという事。何しろ、車屋さんと我が家は全然離れていますのでね。

それを訪ねると、「タクシーを呼んでもらって最寄りの駅まで行っていただくか・・どうのこうの・・・内容聞き取れず」

 

一切の事が終わってから判明した事ですが、そのタクシー代や電車代、もしくはどこかに一泊したとかの場合でもその保険で賄えるとの事。

ただ、その時には何しろ相手の言葉が聞き取りにくくて分らない。

取りあえずは妻に電話をして「荷物と俺たちを拾いに来てくれーーー。」

そして、荷物をSAの一角に息子と二人で降ろしました。

周りの人達は何が始まったのかとジロジロ見ておりますが、私はそんな事より息子がSA内に入ってきた車に轢かれないように注意しているのに精一杯です。

 

そうこうしている間に、レッカー車到着。

車高が低いsupra(車高を下げてはいません)でも乗せられるようなタイプの車でした。鼻ズラが長いので牽引のロープがフロントスポイラーに干渉するんですね。

運転手さんは気さくな方で、手際よくsupraをトラックに載せてしまいます。

それで、レッカー先と私たちの自宅がかなり離れており、私たちは一緒に行けないことなどを説明したところ「あなた達はどうするんですか?」と聞いて下さる。

 

「いえ、一応妻に迎えに来てもらう様にお願いはしてあるのですけれど、そこそこ遠いものですから」

「それなら、途中まで乗せて行ってあげますよ。」

「ええ?荷物もあるんですけど」

「じゃあ、supraに積んでください」

「有難うございまーす。助かりますー。」

「本当は会社としてはこういう事はしないんです。後はドライバーの判断に任されていますので。」

「本当に助かります。有難うございます。」

 

そんなわけで、レッカー先の車屋さんに向う途中のSAまで乗せてもらい、妻とそこで合流。あとのsupraのレッカーはお任せしました。

 

そんな出来事がありまして、わたしのsupraは二回目のレッカー移動となってしまったわけです。

 

先程、車屋さんに電話しましたら、まあタービン交換だろうと。

ここ数か月、そろそろ(と言ってもあと1-2年の間に)買い替えかな?とも思っていた矢先の出来事です。

少しずつガタが出始めて、ちょくちょく手を入れないといけないとなると、安心して遠出には使えなくなってきますしねえ。

だからと言って、今の所タービンだけ直せばまだまだ走るし。

 

いざとなると、supra大好きの気持ちが沸き起こるのです。

 

 追記)

エンジンが止まってしまったのがSAの近くで非常にラッキーでした。

登坂車線もあって広かったし、他の車も多くなかったのが幸いです。

ある意味記憶に残る男旅になってしまいました。

 

タービンが逝ってしまったのは、マフラーのサイレンサーを抜いたのと関係があるのではないかとちょっと疑っています。でも以前はそれで長年乗っていたわけですしねえ。