皆さん干し柿って食べますか?
ちょうど今頃に柿を採って、一つ一つ皮をむいて、紐で連ねて軒先に吊るすんですね。そうすると冬になる頃にはどんどん水分が飛んで、周りに白い粉がふいてきます。お正月には自分で作った干し柿が、みかんや干し芋や落花生なんかと一緒に並んで出てくるわけです。
私は嫌いではないですが、たくさん食べようとは思いません。
かなり甘いですしね。
戦前や戦中戦後の時代には今のように甘いお菓子などは珍しかったでしょうから、保存食という意味合いとお菓子のような感覚で、しかも時期的にお正月なんかに出てくるのでお年の人ほど好きなんでしょうか。
私の家でも両親が毎年家の柿の木から柿を採っては(いつも手伝わされましたが)干し柿を作っておりました。
しかし、手間もかかるのでここ数年は流石に作っていませんでした。
しかし義父が、リタイヤ後に私の家から1時間ほどの所でコメ作りを始めました。
そこで自給自足には程遠いですが米や野菜やキウイやら何やら作っているんです。
数年前から始めたのですが、干し柿も作ってみた。
手間はかかりますが、やる事は単純です。
作った干し柿がたいそう自分でも気に入って、私達の所やお友達に送っています。
私の家ではあまり食べないので、その送られて来る数に閉口してしまい「流石にあんなに沢山はいらないから、他へ回すか作る数を減らしてくれ」と言う始末。
それでも好きな人は好きで、今年も作ることに。
ところが先の台風21号で、義父が稲作をしている家の柿の木が倒れてしまいました。
しかし近くの農家では、もう働き手がおらず稲作も減反し、干し柿を作る人でもないために柿がなり放題の所もあります。
そんな農家にお願いして、柿を好きなだけ採らせてもらいました。
そんな訳で先日は一家揃って義父のお手伝いです。
柿と言うのは、できる時はもう文字通り鈴なりです。
結局2本の木からとった柿はかなりの量でした。潰れない程度に軽トラに積んでほぼ半分位ありましたでしょうか。
これからは皮を剥いて干すわけですが、そこまではとても出来ません。
後は義父がしばらくその作業に熱中する訳です。
ただ気になったのが、一つ一つ手で皮剥きをするんですね。
いくらなんでもそれは非効率的だろうと。
そこで思い出したのが、いつかテレビでみた市田柿の話。
そこでは、旋盤の様な機械にブスッと柿を刺し、ピーラーを当ててあっという間に皮を剥いていきます。
それを思い出して、私はピン‼️
さあw ここまで来たら皆さんもピンと来ましたでしょうw?
そうです、あの簡易旋盤。
その経験を生かして(と言っても、旋盤は結局自分で作ったわけではないですけれど)、そんな機械を作ってしまえと言うことに。
制作のコンセプトとして
①柿を3-4本の串に刺して固定
②それをゆっくり回転させ、ピーラーを当てる
③なるべく安価に
それだけ。
①は簡単に作れそう。円盤状に切った1cm程の厚さの木の中心に6mmの穴を開けボルトを通して固定。
その円盤に裏から真鍮製の釘を4本、正方形になる様に打ち込みます。
その釘に柿を刺して固定する訳です。
①の円盤のボルトを電動ドリル(また出てきた)に固定して回転させる。
いちいちドリルのスイッチを入れたり切ったりは面倒なのでフットスイッチでドリルの回転を操作すると言うわけ。
そんな設計図を元に、自宅への帰路の途中にホームセンターに寄り、木材と小物を買って帰りました。
帰宅後、早速①を作ってみました。
割と簡単です。柿を刺して固定できれば良いだけですから。
30分程で、二つの試作品が出来ました(釘の長さの短、長)。
それをドリルに装着して回してみて、一家で「おおおお〜〜」。
後は、ネットで頼んだフットスイッチが来ればOKじゃん。
そのフットスイッチも色々あるんですね。
モーメンタリー型:踏んでいる間だけon 離してoff
オルタネイト型:踏んでon もう一度踏んでoff
とかね。
作業のやりやすさを考えてモーメンタリー型のフットスイッチを頼みました。
後はドリルを固定する台を作るだけなので、もう完成した様なもんだっw。
ただし、何事もちゃんと稼働するかどうか試すことが大事です。
でも我が家には柿がありません(柿をとったのは義父の家)。
そこで仕方なく頭の中で、順番に段取りを追って皮を剥いてみます。
柿を例の円盤から出ている釘に刺す。
ヘタの部分を避ける様に釘には間隔を開けてあります(ヘタが取れてしまうと剥いた柿を紐にくくり着けられなくなってしまうのでね)。
まあ、二種類用意したけれど釘は長い方が良さそうだぞ。
フットスイッチを踏んでドリルが回転。
あまり早いと柿が飛んでいきそう。
ゆっくり回るように回転数を調整できるドリルが良いな。
ピーラーを当てて頭の方から皮を剥いていく。
・・・・ダメじゃん。
固定用の円盤が邪魔で柿のヘタの部分までピーラーが届きません。
これでは柿の先っぽから2/3くらいまでしか剥けないという事が(想像の中で)判明。
根本的に柿より小さい(細い)部品で柿を固定しないとだめそうだぞ。
それを自作するとなるとどうするか。
何しろ「柿を刺す3-4本の串を、どうやってドリルに固定するか」と言うのがポイントです。
何か市販品で代用出来ないものかと、ネット上を探して見ます。
するとビックリ‼️‼️
えーと。またまた完成品がありました。
まあそりゃそうだわ。
↑これは手動の製品です。
ただ、これを改造してしまったお人もいます。
もっと上の品質の物としては↓
「ミナト電機工業」さんの製品です。
このパーツ!
これなんですよね、私が欲しいのは。このパーツがこの機械のミソなんです。
でも、バラ売りはしていないようです。
こんな物を買ってしまったら、我が家はドライバーだらけになってしまいます。
私はタップ交換用の簡易旋盤を考えた時の経験から何も学んでいなかった様です。
私のアイデアとしては間違っていない。
ただし、製品としてしっかりした物が既にある。
さて、私のプライドとしてはさすがにこの製品を買うわけには行きません。
ただ~し、参考にさせていただきます。
早い話、上のパーツを自分で作る。
かと言って、溶接などはとても無理なので、何か他の物を加工して安価に作りたい。
そこで私の目に着いたのがこちら↓
どうすか、これ!
何だと思います?
モリです、モリ。魚をブスッとやるあれ。
これなら、ちょっと加工してドリルに着ければ、柿剥けそうじゃないですか?
そんなこんなで、なんちゃってDIY。
もし今後、こんな事をするようなら・・・
・まず、自分なりの設計をする
・しかし、実際に作り始める前にネットで検索して、方向性に間違いがないか調べてみる
・その上で修正するなり、使えそうなパーツがないか探してみる
・制作
こんな流れでいきまっしょい。
追記)
上記のモリはまだ到着していないので、使えるのかどうか不安w。