さてさて、先日注文した品々が届きました。
例の干し柿の皮むき機を作るのです。
先日の投稿でも書きましたが、ネット通販で調べてみると完成品がいくつかありました。ただ、手動の物であったり(安い)、電動の物であったり(高い)です。
DIYのポイントは何しろ安い事。しかし市販のものに性能的に劣らない物でなければいけません。
手動の市販品を購入して、電動に改造している人もいらっしゃいましたが、それも一つの方法です。
しかし、とりあえずは簡易旋盤の真似をして作って見ようと言うことになりました。
まず大事なのは柿を刺して固定する串。
自作して見ましたが、回転する柿から出っ張ってしまう様ではいけません。
ピーラーが当たってしまって皮を剥けない所ができてしまうんです。
考えた挙句、モリ(魚をブスッと刺して捕まえるアレです)の先が良いのではないかと思いつき、串が平行に並んでいるものではなく、3本の串が三角形に出ているものを注文。
後はそれを回転させる軸を支える小さなベアリング。
土台を作る木材はホームセンターで購入してきました。
さて届いたモリを見てみると、ガッチリした作りです。
こう言うのを見ていると素潜りで、魚を採りに行きたくなりますよねー。
モリの串には当然カエシ(一度刺さった串が抜けない様に逆毛みたいな仕組み)がついておりまして、皮むきにはこれは邪魔ですし危ないので、金ヤスリでゴリゴリ削り落としました。
後はこれを何とかして芯棒に固定し、その芯棒をドリルに挟まなければいけません。
モリの中心部を見ますとネジが切ってあります。
それを測ってみると、どうやらΦ8mmの様です。
Φ8mmの長めのボルトを買ってきてねじ込み、頭を切り落とせばドリルには着くでしょうが、先ほどホームセンターに行ってきたばかりで面倒くさい。
何か良いものはないかと探していたら、目の前のドリルのドライバーセット(6角の)が目に入りました。
いやいや相手はネジよ?
こんなもん入る訳ないでしょと思いながら差し込んで見ると、当然無理です。
・・・しかし、なにか微妙な関係です。
そこで金槌でメスネジにドライバーを叩き込んで見ると、何と言う事でしょうかね、キッチリはまり込んでしまいましたw。
ビクともしません。
もともとドリル用のドライバーですので、ドリル側に付くのは当たり前でそのままドリルに装着できました。
ドリルを回してみるとちゃんと中心が取れているようで、ブレません。
まあ、ドリル用のドライバーを1本フイにしたわけですが。
これで基本構造が出来上がったので、それに合わせて木材を切って土台を作成しました。
土台にベアリングを固定する台をネジ止めし、軸が水平になるようにドリルを固定します。途中、ドリルを固定するために他のドリルを使うと言う妙な状況がw。
あっという間に完成です。
何この既視感。
それもそのはず、回るものが違うだけで基本的に簡易旋盤と構造は同じですからね。
ポイントは結局、「回すものをどうやってドリルに繋げるか」って事なんです。
後はフットスイッチですが、こちらは簡単。
フットスイッチをドリルに取り付け、スイッチを踏むと動くはず・・・
あれ、動かない・・・。
踏んでいる間ドリルが動くはずですが・・・(え、無駄な投資をしてしまったか?)
ちょっと青くなります。
・・・そうか、ドリルのスイッチが入ってないわ。
ドリルのボタンを握った状態でスイッチを踏むと、シュイーンと回り始めましたw。
おバカ。
さて問題は、回転速度です。
このドリルは、トリガーを握った分だけ回転速度が上がるんです。
シュイーンと回すと、柿は恐らくすっ飛んで行きます。
なので、丁度良い回転速度でトリガーを固定しなければいけません。
結局、手頃な回転速度の所で紐でぐるぐるトリガーを固定してしまいました。
さて、先日それを実戦投入して参りました。
OKです。
ただ、ベアリングの穴に対して芯棒が細かったので多少ガタつきがありました。
その部分に布製のガムテープを何重かに巻いて太くしたところ、ガタつきもなくなりモリの回転も素晴らしく安定しました。
ちゃんと回転の中心も取れています。
機械の方はほぼ完ぺきですので、後は使う人のピーラーの当て方です。
何しろ使うのは義父ですのでね。
料理の「リ」くらいしか知らない。
今まではテレビを見ながら手で皮剥きをしていたのだそうで、「結構時間を忘れて剥いていられる」との弁。
「この皮剥き機を使いながらテレビなんか見ていると、食べるところがなくなりますよ」と言っておきましたw。
こういうDIYって面白いですよね。
もともと大工仕事が好きな私は、今後ビリヤード蔵にお酒のボトルやグラスを並べる「吊り棚」を作りたいと思っているのですが、まあ時間をかければできるでしょうね。
でも、そんなことしているより玉撞きたいし・・・
追記)
後で義父に使い心地を聞いたところ、まあかなり使えると。
ただ熟しかけた柔らかい柿がダメだと。
(そりゃそうだ)
熟しかけた柿を干し柿にするとこれがまたうまいんだよ〜
(知らんがな)