ビリヤードの玉って156-170gなんですと。
そんなにぶっ叩かなくてもちゃんと転がり、且つ回転してくれるはずですよね。
私が9ballなり10ballなりを撞いていて、どうしてあんなハードショットをしなければいけない場面が多いかと言うと、その理由は一つ。
出しが下手だから。
出しがまずいので、ハードショットでリカバリーをしなければいけなくなるって事です。
逆に細かな出しが出来れば、強く撞く必要もなく楽に取りきって行けるってわけです。
一般の方々が「ビリヤードって簡単なんだな」などと思えるような玉撞きって、一見単純で退屈そうに見えますが、実はすごい事をやってのけているんですね。
実際に撞いてみると、配置によっては見たとおり簡単な事もありますが、数cmの間違いがショットの度に増幅されて悪い方へ悪い方へ行ってしまうなんて事はしゅっちゅうです。
そこでプレイヤーは出しの制度に磨きをかけようと努力をする訳です。
手球の動きというのは転がるという運動のエネルギーと回転(捻り)のエネルギーに分けられて、結局はそれらの成分のバランスで決まって来ます。
そうなると大雑把な印象として、強いショットと弱いショットではどちらがコントロールしやすいかと考えると弱いショットの方がやり易いですよねえ。
息子とのキャッチボールに例えてみれば、5m程の距離と20mの距離では当然難しさが違います。もうちょっと強くとか弱くとか、まずはボールを20m投げる強さの微調整が必要です。
それに加えて、投げ出す方向や角度の調整をしなければならないですから。
当然距離が離れれば離れるほど難易度は上がってきます。
ビリヤードにして見たら、50の強さが必要なショットと100の強さが必要なショット。
それぞれ1割の調整をしようとした時には、方や45-55、もう一方は90-110です。そう考えると、1割の増減幅は強いショットの方が大きいため調整しやすいような気になりますが、現実は違います。
実際に私達が台上でしている事は、強さ50のショットで(例えば)20cm 多く転がしたい(その為に55の力が必要としたら)。強さ100のショットで20cm長く転がしたい時は105ですよね。100と105の撞き分けをしないといけない。
そこへ捻りの効果を加えたら・・・ねえ。
そんな訳で、もう少し弱いショットで組み立てられるように練習するってのが早道のような気がます。