ビリヤードで筋肉痛

ビリヤードにはまった中年男の奮闘記 時々車の事も。

Topしか知らない世界

何年も前に観た動画を先日目にして、また観てみました。

二人とも若いなあ・・・。

 


1995: FINALS - Efren REYES vs. Earl STRICKLAND - The SANDS REGENCY OPEN XXI (feat. Efren's "Z-Shot")

 

1:35:30辺りから。

13先のヒルヒル、最終ラックです。

あの有名なレイズさんのsuper shot(ジグザグshot)です。

 

その直前のshotでもうやりようがないと思った⑤番を2クッションで⑧番に当ててin。

これもちゃんとshotの前に⑧番を指していますからねえ。

残った手玉は⑥番の陰。

ストリックランドはそれを見て、両手を天にあげてレイズのshotを讃えていますが、恐らくは内心「ここまでだな。次で回ってくる。」と思ったに違いありません。誰もがそう思う状況ですから。

 

その後のsuper shotがこれなんですね。

 

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さすがのストリックランドも「参りました!」って感じでした。

普段(このゲーム内でもイライラが募っているらしく時々回ってくる配置にブツブツ文句を言っているようです)悪態ついたり、ゲーム中の態度が話題のストリックランドですけれど、この写真を見ると世界topでしか味わえないライバル関係なんだなあと思います。

実力を認めた相手にはちゃんと敬意を払うんですね。

 

ところでこのsuper shotですが、いくらなんでももう一度その場でやってみろと言われたら、いくらレイズさんでも無理だろうと思うんです。

「そんなものはただのまぐれだ」と言う人もいるかもしれません。

しかし、然るべき時にまさにそのshotが必要なその時にその様な神がかり的なshotを撞ける。その力のある人が、ゾーンの状態に入った時だけに出来るようなshotなんでしょうね。

それが重要な事であって、それが再現出来るかどうかは問題ではないと思うのです。

そもそも、そのshot で勝負を決められると言う状況に持っていける実力があるからこそそれが生きるのであって、例えば私がたまたままぐれでそれを撞いた所で何の意味もないんです。

そう考えると文字通り雲の上の戦いです。

 

追記)

1996年に香港で行われた「The Color of Money」。

レイズ vs ストリックランドの120先の死闘はこのゲームの翌年なんですね。

恐らくストリックランドはレイズを生涯のライバルと捉えたのでしょう。

(でも、また負けてしまったはず・・・)