私はビリヤードが好きだが、ただの一介のアマチュアです。
プロ(それで生計を立ている)としてやっているのは現在の仕事しかないので、
スポーツ選手の気持ちや厳しさなど到底わからない。
ビリヤードにももちろんプロがいて、国内では登録されているの男子プロは220~250名程、女性は100名程という事です。その内、ビリヤードだけで生活ができる方々はどれだけいるのでしょうか・・・。
映画「ハスラー2」で爆発的にビリヤード場が増えて競技人口も一時的にではありますが増えたこともあります。
しかし、やはりそれはマイナー競技という事もあるし、”流行り”でしかありませんでしたね。
そんな中で子供のころからビリヤードのプロを目指して努力してきた選手もいるわけです。実際プロになって活躍されている方もいらっしゃる。
ビリヤードのプロになるにはプロテスト(実技と学科)を受ければ良いのですが、それに合格したら生活ができるかと言うと、それは別です。
今度はプロとして勝たねばなりません。
生活していけるだけの賞金があるかと言うと、国内だけではなかなか厳しいようです。
多くいのプロはご自分でビリヤード場を経営したり、ビリヤードスクールなど、もしくはメーカーにスポンサーとしてついてもらったりでしょうかね。
毎年、高校球児たちが甲子園で戦います。多くの球児たちがプロを目指して子供のころから日々野球に打ち込み努力しています。
甲子園などでその成果を出せてスカウトの目に留まれば良いのですが、
そもそも甲子園に出られなかったとか、甲子園に出られたけれどもなかなか実力を発揮できず、プロに志願したけれどもどこも取ってくれなかったとかざらにありそうです。
サッカー・野球・ゴルフなど、どんなスポーツでも良いのですが、プロを目指そうとしているお子さん方のご両親の気持ちとしてはどんなものなのでしょうかね。
「子供の夢をかなえさせてあげたい」と言うのはどの親でも同じでしょうが、
努力さえすれば必ず成功すると言えないところが問題で。
小さい頃から誰が見ても、「その才能に満ち溢れている」と言うのであればまだわかりますが、「その学校の中ではうまい」「県内でそこそこのところまで行ける」などと言う位の選手ならそれこそ掃いて捨てるほどいるわけです。
そのクラスの子供が「今まで以上の努力はする。プロを目指したい。」と言い出した時、親は・・・?
もちろん小さい時のスポーツは大事です。しかし、今の世の中、仕事に就くための勉強もしっかりやっていかねばならない。
あまりスポーツにのめり込んでいれば、受験戦争に出遅れることになる。
そもそも、勉強だけ頑張っている子供でも受験をうまく乗り越えられない事はいくらでもあるでしょう。
(あえて受験戦争と書きましたが、自分が望む仕事に就くためにはそれなりに勉強が必要という意味に取って下さい)
そんな状況で、プロを目指してスポーツに打ち込むのは、本当に”賭け”だと思うのです。
大事な子供時代の時間の大半を、プロ目指して何らかのスポーツに打ち込み、それで失敗した(プロになれなかった)とか、プロになってもそれで生活ができるだけの実力がつかなかったとしたら・・・・。
余計なお節介ではありますが、子を持つ親の一人として心配してしまうのです。
さてさて。
ビリヤード会の日本現役最年少プロである平口結貴プロ
平口結貴 Yuki HIRAGUCHI - ビリヤード・ウォーカー ビリヲカ
プロ名鑑にありますように、華々しいデビューを飾り、その後も大活躍されていますね。ジャパンオープンも優勝でした!
当然プロになったからには周りはプロだらけ。先輩プロばかりです。
ただでさえ厳しい世界で若干20才の女性が飛び込んで頑張っています。
ある海外試合
なかなか思うようにいかず、自分でもイライラしている様子でした。
挙げ句の果てに、フリーボールも外してしまう・・・。
しかし・・ね。
プロになって活躍している方でも、いろいろあるでしょう。
体調・精神状態・緊張などなど。
いつでも100%の能力を発揮できるかと言ったら、人間だもの、それはとても無理という物。良いときもあれば悪いときもあるでしょう。
一番悔しい思いをしているのは本人でしょうし、プロでもない人が周りからどうのこうの言わなくても十分わかっているでしょう。
私と違って人生かけて玉を撞いている人なんですよね・・そのプレッシャーが想像出来ない。
相手の中国の選手も、同じ土俵で戦っているんですよね。ものすごい集中力でした。
今更ながらすごいなあと思う。
世界に羽ばたけ!応援しますぞ!