ある時、高原にある父の牧場へ向かっておりました。
そこへ行くには、峠を越えて小一時間。
田舎ですが、スキー場などがあるので道は整備されていて、空いていれば格好のドライブコースになっております。
普段と変わらずに家を出て、峠にさしかかりました。
峠には登坂車線がありまして、トラックや軽など遅い車がいれば無理なく抜くことが出来ます。
その時も前方に遅い車が走っておりまして、登坂車線がある事を知っている私はゆっくりと後をついて行きました。
ボチボチ登坂車線が近づき、車線が分かれたところで私は加速しようと踏み込んだのです。普通であれば、supraはグイグイ加速していきます。
結構なトルクがありますからね。
しかしその時は・・・プッシューって。
プシュー?? なにそれ。
(私の車にはブローオフバルブが付いています。しかし、それはアクセルを離した時にターボで加圧した余計な圧力を大気解放するもので、アクセルを踏み込んだ時に”プシュー”はありません。)
全く加速せず、前に進みません。
私は思いました。「あーこれはタービンがいかれたか??」
いつもの車屋さんへ電話をして事情を説明した所、「かえって大人しく走っているとターボのタービンが焼き付くことがあるんだよね-。最近高速なんか走ってないでしょ。場合によっちゃあ、タービン組み替えなきゃねえ。」なんて話でした・・(>_<) うえ。
しかし、転んでもただでは起きないワ・タ・シ。
ついでにタービンのグレードを上げちゃろか。
元々supraはツインターボでしてね、大小二つのターボタービンが付いています。
どうせ交換するのなら、もっと大きなタービンを付けてパワーアップじゃ!
実際supraのエンジンは耐久性が高くて、タービンを交換する事で1000馬力を超えていきます (驚)。
ただねえ・・・これ以上パワーを上げるとなるとそれに付随してまたいろいろといじらねばならん。
クラッチからサスからブレーキなどまで。
う~~~~~む。
取りあえず、supraを入院させまして、後日電話をもらいました。
「どうでしたー?」
「あーん?ホースに穴が開いていただけだったよー。」
「はい??」
まあ早い話、タービンで加圧した空気を取回すパイプがあるんですが、それをつないでいるホースが長い間の振動で劣化して穴が開いていたと。
そういう事なんですね。
踏み込んで”プシュー”は、タービンで圧縮された空気が漏れていたわけですか・・。
そういう訳で、そのホースを変えただけで、簡単に治りましたとさ。
何か車が壊れるたびに、少しずつ車の事を学んでいく私です。
Supra がパワーアップし損ねたお話。