ビリヤード蔵に置いてある台はDIAMONDです。
このDIAMOND台と言うのは、嫌らしい特性があります。
コーナーポケットが深く、またポケットの切れ込みが奥に行くほど狭くなるように切ってあるのです。またスレートがポケットの奥まであるため、ボールが奥まで入らないとポケットに落ちません。
簡単に言えば、無頓着に撞くとカコカコしやすい訳です。
クッション際の的球をコーナーに入れる場合、ポケットの手前でクッションを舐めると、よっぽどスピードが遅くない限り弾かれます。
クッションに近い玉を入れるためには
1.しっかりしたスピードで入れたいなら、ポケットのど真ん中から入れるか、
ポケット内の向かい側の壁の「奥に」当てる。
壁の手前側に当てると見事にカコカコしてくれます。もしくはゴキブリに。
2.スピードを落とせば、多少手前のクッションを舐めたり、ポケット内の向かい側の壁の手前に当てても拾ってくれます。
一言でいえば、ムカつく台なんですね。
さて、先日の事。
ブレイク後の配置が↓こんな感じに。
特にトラブルもないし、「行けるかな」と思ったんです。全然散ってないですけど。
②番は若干の右振りです。
④番は左下のコーナーに取るのが自然ですよね。
↓私は、あまり考えるでもなくno timeでパツン！
③をサイドに取るつもりでした。
でも、ちょっと考えてみれば、②番はちょい振りです。
③をサイドに取るには大分強く撞かないと出せません。
↓ちょい引きで③を左上コーナーでも、手玉の引け具合によっては左サイドにも取れます。
↓もしくは、もうちょっと強くはなるけれど③を右上コーナーでも行ける。
↓しかし、なぜか私が選択したのはこれ。
挙句の果てに、②番はクッションを舐めて見事にカコカコ・・・。
横に出したいという無意識で薄めに入っちゃったんですね。
取り切るつもりが、一球目でポシャってしまいましたw。
・・・笑っている場合か！
自分の頭の中で何が起きているか考えてみますと、ショットの選択をする際に、
「難易度」もしくは「必要度」と「自分ができる事」の兼ね合いで選択しているのではなく、「撞きたい度合い」で決めている節があるんです。
どういう理由かは自分でもわからないんですが、その時は「③番をサイドに取りたい」。それが最初に決定してしまっているんですね。
そのために、他のもっと低riskな取り方をゴッソリ捨ててしまっている。
もちろん、こういう取り方もやっていかなければ行けない事もあるでしょうが、
まずは まじめにやれや。
追記)
玉の散らばりが悪く半面だけです。こんな時に入れるポケットも半面しか使っちゃいけないような気になりませんか？
