私は大学生の頃ビリヤードを始めました。
始めたと言っても面白くてハマっただけで、ガチではなく遊びです。
それでも今から思えば、当時はclassなんて知りもしなかったのですがB classにはなっていたと思います。
10数年のブランクを経て、再開して数年。
マスワリ数こそ増えていますが、いまだにB classって言う悲しさ。
ちゃんとやろうと思って色々調べて、昔と比べて知識だけは付いたけれど、やっていることはあまり変わらないって言うね・・。
そもそも知識があまりなくても、感覚だけでやっている事にもそれなりの理由があってやっているわけで、そう大きくは間違っていないんですよね。
それでも、知らなければできない事と言うのは沢山ありますけれども。
基本的には練習時間が圧倒的に足りないのは言うまでもありません。
さて、最近の私の悩みは簡潔に言えば「狙いがおかしい」って事です。
何を今頃そんな事をと思うかもしれませんが、いや本当に。
ストロークがどうのこうのと言う前にどこを狙っているのかよく分からない。
正確に言うと、狙うべき場所は分かりますが「そこにキューが向いているのかどうか分からない」ですね。
学生の頃の私の狙い方は、構える→左眼を閉じて右眼(利き眼)で狙いを定める→左眼を開けて両眼で撞く、と言うやり方でした。格好は悪いけれども非常に理にかなっているやり方でした。
ライフルのようにキューの方向を正確に定められますし、その方向にキューを出すことさえ出来れば玉は入ります。
ただこのやり方の欠点は、狙いを定める段階では（片眼）立体視が出来ないと言うことです。出来る事というのは平面的な視野の中で点を狙う事のみ。
そのため、あらかじめ両目でイメージボールを思い描いて、その中心に向かって片眼で狙いをつけておりました。
ブランクを経てビリヤード再開後は、それを改善しようと両目で狙う様にしました。
いろんな動画を見ても片眼で狙っているような人は誰もいませんしね。
（ただ、オランダのニールス・フェイエンは片眼の視力が極端に悪く、ほぼ片眼で撞いているらしいと言う事は後日知りました）
両目で狙う事で良いと思うのはイメージボールに重ねるように狙うことが出来ると言う事です。立体視ができる。
ただし、大きな問題がありまして、キューと頭の位置関係次第で見え方が全く変わってしまうと言う事です。
しかも、その日の眼の調子によって見え方が違ってしまうのです。
ここ最近特に遠い先玉や、先玉からポケットまでが長い玉（正確性を問われる）が入らない。
色々と原因を探ってみたところ、狙いたい所に狙えていないと言う事が分りました。
狙っているつもりではいるのですが、そう見えているだけで実はズレているんです。
そこでちょっとした実験を。
まず、先玉に向かって構え狙いをつけます。
キューの位置をそのまま動かさないように固定したまま、頭の位置を左右に動かしてみます。すると、キューが向いているところは同じなのに、違う所に向いている様に見えるんですね。これには困りました。
これではいつも自分が真っ直ぐ狙っていると思っているのは、文字通り「そう思っているだけ」と言う事なんです。信用できない。
以前にも同じ問題にぶち当たりまして、その時は結局「慣れるしかない」と言う結論になりました。
その時はキューが顎の右を通る位で調整し、しばらくよかったのですが、日によって両目のバランスが変わるため流動的。
そのやり方で（例えば）右にズレやすいのであれば、補正すればよいとも思ったのですが、この補正ほどいい加減で気持ちが悪い事はありません。
それに加えて捻りの見越しが入るとわけがわからなくなります。
今回再度同じ問題に突き当たり、これは根本的に解決しないといけないなと感じます。
補正しなくても良いやり方に変えいかなくてはいけません。
真っ直ぐは真っ直ぐに見えていなければ自信をもって撞きだせません。
あまりに基本的な事なので、中途半端な状態で練習をしていても全く意味がないどころか、悪影響さえありそうです。
そこで、現時点で暫定的に（と言ってもほぼこれで行くしかないと思っておりますが）、「キューは完全に右目の下を通す」事に致しました。
両目で見ると違和感ありまくりですが、これでも真っ直ぐに狙えているかどうか疑心暗鬼の状態でショットするよりは全然ましですし、その内慣れる事だと思います。
また気をつけないと顔が右に傾いてしまうんですね。
一番良いのは、疑った時に左目を閉じれば狙いたいところにキューが向いているかどうかは一目瞭然である事。
その様に変更して一番効果が見られたのは、breakです。
ちゃんと狙った所に当たるとやはり結果が安定します。
皆さんは、日頃撞いていて両眼のバランスって変わらないのでしょうか。
こう言うちょっとしたこと(でも私にとっては根本的な問題)をビリヤード仲間に相談できる環境が欲しい。
追記）調子が良い時には、何も考えなくても入るんですよね。
調子が悪い時こそ、何がいけないのかその原因をいろいろと考えたり、試したり成長するチャンスだと思わなければやってられません。
