先日エクステンションのお話を書きましたが、
皆さんエクステンションを着けずにどの位の距離の玉まで撞きますか?
(ギリギリ届く届くと言うのではなく、実際に撞く気が起きる距離)
台の上に伸び上がってって事ですけれど。
私は、短クッション側から伸び上がって、サイドポケットを超えて手前からから5ポイントまでなら大丈夫。
それ以上だとかなりストロークが怪しくなるので道具を使います。
当然、どこまで届くかってのは体格に依存しますよね。
身長が高かったり、手足が長かったりすれば遠くまで届く。
何かずるい気がしませんか・・・?
でも、どんな人にも限界がある。
テーブルの反対側まで(例えば対側の短クッションから1・2ポイントとか)道具を使わずに撞ける人ってのはそうそういないでしょう。
どこかで、エクステンションやメカニカルブリッジを使わなくてはいけなかったり、
利き手ではない方の手で撞かなければいけなかったり。
問題は、その機会が少ない人ほど経験が少ないと言うことです。
滅多にやらないことは下手だと言う事。
それなら、身長が低かったりで届かない場面が多くても、
その分エクステンションやメカニカルブリッジを使うショットに慣れているという事ですよね。
結局、体格の違いが吉と出るか凶と出るか、分りません。
あるゲームを観ておりました。
”パグやん”ことAlex Pagulayan VS Shane Van Boening。
1:33:00頃からです。
SVBがブレイクして配置が悪くてプッシュアウト。
その結果、手玉位置は台の中央寄りのためジャンプショットが出来れば良いのですが、
Pagulayanは小柄なため届かない。
「こんなん、届かないよ。見てくれよ~」って言うジャスチャーですw。
苦笑いしながらパスしたところ、SVBは伸び上がってジャンプショット成功。
(SVBでもかなりギリギリだったようですけれど)
きっとそれを見越してのSVBのプッシュアウトであったと思うのですが、
この場面だけを見れば、体格の勝利です。作戦勝ち。
でも大丈夫。
”パグやん”は彼なりに、自分で出来ること(空クッションなど)は鍛えられているんですよねー。
実際、このゲームパグやんが勝ってますw。
「自分に与えられた条件の中で、最大限出来ることをする」って事ですよね。
その積み重ねで、そのプレイヤーの総合的な実力が決まる。
他人から見て、「見てわかりやすい力」と「非常にわかりにくいけれど確実に存在する力」。
ビリヤードって面白いですよねー。
追記)
私がSVBよりパグやんが好きっていう話ではないですよ。
両名共に素晴らしい選手です。
このゲームで、たまたま体格が明暗を分ける場面があったと言うだけです。
追記2)
このショットで勝敗が決まるようだとショックですね。
まあ、そんな場面ではパスはせずにカラコでセーフティに行くか入れに行くかでしょうけれども。