手球と先玉が近い場合に、二度撞きになってしまう事があります。
ルール上はどうなっているかと言うと、
ビリヲカさん↓
ここにも書かれておりますが、二度撞きに関しては元々日本固有のルールがあり、
「手球と的球の間隔がチョーク1個以内の場合に限り、「ダブルヒット」とコールを行えば、二度撞きをしてもセーフとなる。」となっていたのを、WPA(World Pool-Billiard Association)に統一して行こうという方向になったそうで。
現在のNBA(Nippon Billiard Association)のルールでは
(2014年版 これ以上新しいものがあるのかどうか不明です)
「二度撞きは全てファールの扱いとする。ただし、手球と最初にヒットさせるべき的球がフローズン(密着)の場合は2度撞きをファウルとしない。」
フローズンしているのであればどの方向でも撞く事が出来ると。
実際に、今のショットが二度撞き(一度のショットで2回タップが手玉に触れてしまうこと)だったのかどうか判断するのは難しいですよね。
撞いた本人でも分らなかったりw。
その二度撞きの見極め方なんですが、
↓例えばこんな配置
手玉と①番はボール一つ分位の距離です。
これを左上コーナーに入れるとします。
「引き」で入れる場合は手玉が引けてきますので、キュー先をサッと逃がさないと手玉が当たってしまいます。その結果、手玉の動きが変わったり、コースが変わったり、音で二度撞きかどうかは分りやすいかと思います。
問題は、押しで撞く場合です。
①番はコーナーに入りますが、その時に「手玉がどこを走っているか」が判断の材料になるようで。
①番がコーナーに入った時に、手玉が上図のような位置を転がっているのであればOK。
しかし、↓の様に、①番が入った時に手玉がこんな所まで来ているのは二度撞きだと。
その理由は、
「どんなに切れる押し玉でも、手玉と先玉のスピードが同じと言うのはあり得ない」
まあ、そうですね。
①番に当たって減速した手玉をもう一度撞いて押し出しているとしか考えられません。
もう一つ、こんな↓配置。
ごく距離が近い①番をカットして左上コーナーに入れるとします。
その結果、1方向へ手玉が向かうのであればセーフだけれども、2方向へ向かうのであればそれは二度撞きであるとの事。
その理由は、「いくら押しをかけたとしても、①番が走る方向に対して瞬間的にでも直角に出るはず」だから。
うーむ。
手玉があり得ない動きをしたら二度撞きの可能性が高いんですね。
そこで問題は。
それを説明しても、相手が納得するかどうかは別
特に、ある程度知識があって常識的な人に対してなら二度撞きも指摘できますけれどね。
「トラブルになるのが目に見えている」
「二度撞きもわからないような相手なら、そんな事わざわざ言わなくても勝てる」
「自分がクレーマーに見えてしまうのが嫌」
「すぐにわかってくれる相手ならいいけれど、いちいち説明するのが面倒臭い」
そんな理由で、そのまま指摘せずに、しょうがないなーって我慢している人ってたくさんいそうですよね。
私もね、その口ですw。
でも、反対に自分が撞いた時には「相手に二度撞きだって思われているんじゃないか」と勝手に被害妄想に陥っている自分もいましてね。
やっぱりお互いに確認し合って気持ちよく撞ける方が良いですよね。