私は車好きではありますが、バリバリのスポーツカーを乗り継いできたわけではありません。
代々、ふっつーの車を乗って来ました。
特別な歴でもありませんが、若かりし頃の車にまつわる思い出を書かせて頂きます。
さてさて、免許取りましたよ。
普通はどうなんでしょうか。
免許を取ったら車を買って貰う?
私の家はそんなに裕福ではありませんでしたので流石に新車というわけには行きませんでした。
それで私の最初の愛車は姉のお下がりのカローラでした。
ただ普通と違ったのは、
私が免許を取る前にすでに私の元に車があった事。
路上教習の段階になると隣にベテランが乗っていたら運転できたでしょう?
それで練習していたのですよ。
いや、いろんな意味でいい車でしたよ。
排気量は、うーん 覚えていないけれど1200から1500ccの間だと思います。
よく回るエンジンでフケが良かったのを憶えています。
(それこそ、アクセル踏み込んだらフェラーリみたいな音がしましたよ。
フォーーーンてねw)
適度に使い古されていて、初心者には最適でした。
駐車場で当て逃げされて凹んでても似合ってましたから。
当時、免許を取って車を手に入れると友達から洗礼を受けるんです。
友達を乗せて、夜中に山にドライブに行くんですよ。
わざと、行ったこともない山道を夜中にワイワイ騒ぎながら登って行って、ドライバーの技量を冷やかしたり、わざと狭い道に入り込んでUターンさせたりしていじめるんですね。
楽しいもんです。
さて、そのカローラですが、1-2年乗ったでしょうか。
その頃からラジエターに穴が開いちゃいまして、冷却水が漏れるんです。
まあ漏れても入れれば良いだけですので、出かける時に水を満タンにすると1日経つと半分になるくらいでした。
そうやって乗っているうちに季節は移り変わり、冬です。
通常、ラジエターには水が凍らない様に不凍液を入れます。
エンジンの中で水が凍ってしまうと、水が膨張して配管が割れたりしてしまうからなんですが、当時水を継ぎ足し継ぎ足ししていましたので、いちいち不凍液を入れているわけにはいきません。
私は考えました。
別に凍っていてもいいじゃないか。ラジエター水というのは本来エンジンを冷やすためのものだから、多少凍っていてもエンジンの熱で解けるはず。
まあ、間違いではないですがねえ。真冬って言うのがあだとなりました。
ある日車で出かけたところ、赤信号でたまたまアーチ状の橋のテッペンで止まりました。
信号が青になって進みかけたところでエンストです。
ありゃりゃ。
何度セルを回してもエンジンがかからず、後ろが詰まっていたため私はハンドルを持って前後に車をゆすり始めましたw。
ちょうどアーチのテッペンにいた車は振動で少しずつ動き始めて坂を下り、そのまま道路脇に。
車屋さんを呼んでレッカー移動して見ていただいたところ、エンジンが割れているとの事。そのまま、カローラとのお別れになってしまいました。
エンジン内で水がカチコチに凍って膨張し、シリンダーが割れてしまったのです。
ああ。
そういう訳で私の初めての車が逝ってしまいました。
お別れの挨拶もできずにね。
有難うね。大好きだったよ。