ビリヤードで筋肉痛

ビリヤードにはまった中年男の奮闘記 時々車の事も。

簡易旋盤 まとめ

以前、簡易旋盤に関して何回か投稿致しました。

今回は、旋盤の自作をしたいと言う方への情報提供版でございます。

 

この「簡易旋盤」と言うのは何をする物かというと・・・

キューメンテナンス旋盤

http://www.drcarom.com/CUESHOP/ST1200mk2.htmlwww.youtube.comこうやってタップを交換できればと考えたわけですね。

ただ、上記の旋盤はどう考えてもプロ用(業務用)です。

お値段も20万程(でも、これで20万ならお値打ちじゃないでしょうか)。

この製品の素晴らしいところは、回転子の真ん中にキューを通せることです。

 

私の様な個人プレイヤーのちょっとしたタップの交換のためには、

ここまで精巧な物を考えているわけではないです。

何しろ”安く”&”それなりの性能”が条件です。

私の感覚では2万円以内

 

それで、私とほぼ同じようなコンセプトで簡易旋盤作っている方を見つけて購入したわけです。

 ↓それがこれ。

supragogo.hatenablog.com

supragogo.hatenablog.com

 十分に使えます。

ただ、いくつか改善の余地があるなと。

①回転スピード

②シャフトをドリルに固定する方法

 

①に関しては、回転数が遅いとタップのR出しをする際、当てる刃を早く動かしてしまうと、Rが歪んでしまいます。刃を当てたら、しっかり一回転以上回るまで保持してから少しずつ動かしていく。

まあ、コツがいるという事ですね。慣れれば大丈夫。

ドリルを使用するからにはある程度仕方がない事だと思われますが、調べてみますと、makitaに4200rpmと言うドリルがありますね。

それだけ回れば十分かと。

 

それ以上の回転数を求めるのであれば、旋盤用のモーターを買うしかなさそうです。

そうなるとそこそこお高くなってしまう上に、ちょっと電気的な知識も必要になってきそうです。

 

さて、②に関してです。

これはなかなか難しい所です。

現在の簡易旋盤では、プラスティックもしくはゴムのキャップに芯棒としてボルトを通した物にシャフトをはめ込み、芯棒をドリルに挟み込んで固定する仕組みです。

その芯棒を通す時に正確に中心を取り難いので、回転させた時にシャフトが微妙にぶれてしまうんです。

その対策としては、回転するシャフトの先を固定するベアリングをなるべく遠くに設置する事(シャフトの先端に近く)で対処していますが、あまり先に近づけるとタップが削り難くなってしまいます。

何とか、「シャフトをぶらさずに回転させたい」。

しっかり回転の中心が取れると言うのが「旋盤」の命でもあります。

 

1.ジョイントピンを何とか手に入れる。

これが、一番確実でキューに負担を掛けずにドリルとキューを接続できるかと思います。ただ、ジョイントピンがなかなか手に入りにくい。今、分っている範囲では海外のサイトで購入できそうではありますが、そこまでやるか・・・。

キューのリペアやジョイント交換等している所、もしくは実際にキューを制作している所に頼んで、分けて頂くかでしょうかね(外した中古のジョイントピンでもOKですしね)。

私の様にジョイントがそれぞれ違う3種のキューのタップを変えようとした時には、ジョイントピンを手に入れるのが非常に面倒くさい。

目指したいのは、どのシャフトにも使える「汎用」の旋盤です。

 

2.ジョイントピンがダメな場合

シャフトそのものをドリルに固定する、もしくはジョイントキャップを付けた状態で固定する。

現実的にはこの方法が良いと思います。ただし、一般的なドリルにはキューを挟める大きさのチャック(下に出てくる、接合部品)は着けられません。

 

通常のドリルにはドリルチャックといって、ドリルの刃やドライバーなどを固定するための物が着いています↓。

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これではシャフトを挟めませんね。

ジョイントピンなら挟めそうですけれど。

それで、どうしても↓このような小型のチャック(下は3爪チャック)が必要になってきます。

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このチャックは、それこそ旋盤用の物で大きさはピンキリですが、安いチャックはレビューなどを見る限りはそれなりの性能であるらしいという事です。

(ただし、個人のタップ交換にそこまでの性能はいらない気もします。

 あくまで購入する個人の希望次第ですね。)

外国製の物もあり、当たり外れがある様ですし選択が難しいです。

 

このチャックをどうやってドリルに繋げるかですが、調べるとアダプターと言うものがありました。

↓こう言う奴です。

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 チャック側の雌ねじが合えば良いですが、このアダプターは各sizeの物はなさそうです。そのため、どんなチャックにも合う訳ではありません。

そこで、↓これ

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これは、「異径ニップルとか「ネジ径変換アダプター」とか「ソケット」とか言われる物です。

検索すると色々sizeが出てきます。

これを使えば、チャック側の雌ねじに合うボルト+「ソケット」、もしくは上の「アダプター」+「ソケット」でネジの径を変えればドリルにしっかり固定する事ができ、中心も気にならない程度に取れるのではないかと思います。

 

実は、このチャックとアダプターがsetになったものがいくつかオークションに出品されています。

「3爪チャック  ドリル」で検索してみて下さい。

 

以下はそれぞれ別の物です。

↓これはアダプターのみ販売(写真のチャック専用の様で、別に購入が必要)

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↓チャックも立派ですんごいガッチリ感 使えそうww。

 あーだこうだ考えるのが面倒な人はこれが良さそうですよ♪。

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 ↓これも製品としては美しい。後はチャックの性能です。

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もう一つ考えなければいけないのは、チャックが金属製のため挟む時にシャフトを傷つけてしまうかもと言う事でして、シャフトに薄手のゴムでも巻いてから挟むか(それで中心がぶれてしまっては元も子もない)、ジョイントプロテクターを付けてから挟めば良さそう。

よくあるプラスティック製のジョイントプロテクターが負荷に耐えられるかは疑問。しっかり締めた状態であればネジだけに負荷がかかる訳ではないので大丈夫そうではありますが。

 

シャフトの先は

↓このような「ベアリングユニット」に固定すればスムーズに回ります。お安く手に入ります。

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ベアリングとシャフトの隙間をうまく埋めるのにはどうすればよいか・・・

↓こんなのがありましてね。

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これを何と呼ぶのか分らず探すのに苦労しました。

「フランジブッシュ」と言うのですね。樹脂製の物があります。

プロが旋盤を使って実際にタップ交換をしている動画では、この様なフランジブッシュをシャフトにはめ込み、ベアリングに固定していました。

上の動画ではチャックにシャフトを固定する時にも使っている様です。

別の動画では、このブッシュに縦に切れ目が入っていて、ある程度太さの許容範囲があるようでしたよ。おまけに各サイズの物が揃っている様でした。

これに関しては、ゴムホースを代用するとかテープか何かシャフトに巻いて工夫すればベアリングにセット出来るのではないかと思います。

 

以上が、現時点で私が「安くてそれなりの物を作るには」と考えている方法です。

 

追記)

私が責任を持って言える事は、自分で購入した物がちゃんと使えると言う事だけです。

今回は、実際に私が上記のパーツを購入して実機を作って試したわけではありません。

私の脳内だけの物です。

 

もっとこうしたら良いのではないかとあれこれ調べた結果、こんな部品があるんだと言う事が分ってきたのですね。

自分でもやってみたいですけれど、今の物でも使えますので腰が重いんですw。

もし、これから自作の簡易旋盤にtryしてみようと考えていらっしゃる方の参考になればと思います。

赤字にしてあるそれぞれのパーツ名を検索して頂くと、色々と出てきます。

 

もし参考にされるのであれば、当然ながら「自己責任」でお願いしますよw。

 

後日追記)

最近目にした製品があります。

shoptop.wakaiss.com

なかなか良さそうですよ。やはり本職の方が作るとこうなっていくんですね。

お値段も。抑えられています