何事もセンスと言うのがありますよね。
普段の生活内の料理や車の運転とか、仕事でもやはりセンスと言うものはあります。
簡単に言えば「教えられなくても基本的な事を想像できる」もしくは「想像した事をある程度実際に体現できる」という事でしょうか。
私の職場にも「あいつ、この仕事に向いてないわ」とか周りに言われ続けるお方も複数いらっやる。
それは仕事が出来るできないと言う話ではなく、この仕事に携わる上で性格的・精神的に問題がある方ですけれど。
ビリヤードで必要なセンスって何でしょうかね。
先日「鈴木さん」のブログを読んでいて笑ってしまったのが、初心者がバンキングをしようとして向こうの短クッションに向かって構えるも、ひどくななめに構えていたと。
それをみて同伴の経験者が「短クッションに直角に撞いて真っ直ぐ戻ってくる様に撞くんだよ」と教えてあげたのですが、構え直したところ”悪夢再び”だったとw。
私も似た様な経験があります。
職場の飲み会が終わった後、ビリヤード蔵に何人か集まってワイワイ撞いた事がありました。みなさんほぼほぼ初心者ですので(1-2回はやった事がある位)、オープンブリッジの組み方から初めてまずは近くの玉を入れられる様に教えておりました。
30分も教えれば30cm位の距離の真っ直ぐは入れられる様になりましたし、ちょっと角度がついても狙い方を教えれば雰囲気は出てきます。
それが普通の人の平均的なセンスかなと。
ただ、一人を除いて。
その人は先玉に対して真っ直ぐに構えられませんでした。
体は正面を向いているんですが顔が妙にこじれている。
利き目で狙う意識が強いのか、顔が90度右に捻じれてしまっているんですね。
ほぼ真横です。
効き目である右目をできるだけキューに近づけたいということなんでしょう。
はたから見ていると、小学生が女の子のスカートの中を覗き混んでいる様な感じ(失礼なたとえですけれど)w。
「いやいや、こう!顔を真っ直ぐ正面に向けて。」って両手で頭をグイってやってしまいましたよ。それでも次第にまた顔がななめになっていき、再び真横にw。
笑ってはいけないんですが、お前はいったいそこで何をしているんだと。
台に潜り込むつもりか?
キューを右手で持つ→キュー先を台上の手玉の手前に置く→それに沿わせてブリッジを置く(ここまでは出来る)→上体を真っ直ぐに前に倒す。頭を捻じる(何でだよ)。
他の初心者達もいて彼のプライドにも関わってくるのでそれ以上は指摘しませんでしたが、世の中にはそんな人もいるんだと驚いてしまいました。
でも彼は仕事は出来るし、性格も真面目。
車の運転(でかいSUV)も普通にできる人なんですけれどね。
他のスポーツが出来るかどうかは知りません。
ただ、彼が出来ない事と言うのは自分の思い通りに体を動かせないと言うのではなく、「物の狙い方の違いなのではないか」と後で思いましたよ。
射的だとか矢を射る時には、銃身や矢を利き目の近くに寄せますでしょ?
それは、「水平方向の狙いをつける」だけでなく「上下方向の狙いをつける」ために必要な事だと思うのです。
射的の弾や矢は空中を飛んでいき、放物線を描いて的に当たる。
そのため立体的な狙いが必要なんですよね。
一方、ビリヤードの狙いはあくまで「水平方向の狙い」ですよね。
玉は台の平面上を転がりますから、上下方向の狙いはほぼ必要ない(ジャンプショットの際に多少必要でしょうか)。
彼の狙い方と言うのは、ライフルで狙う様にキューのラインになるべく利き目を近づけたいという意識から来ているものじゃなかろうかと。
テーブルがあるためにそれ以上顔を下げられず、やむなく顔を右に倒してキューに近づける。
その様に考えると、彼も特別センスがないと言う訳ではなさそうだぞ。
ただねえ、いくら初めてのビリヤードとは言え、
なぜ周りのみんなと違うという事に気が付かないのだろうかw。
まずは真似をしてみなさいよ。
そういう訳で、彼はやっぱりセンスがあるとは言えませんよね。
追記)
彼の人格とは一切関係ありません。
一生懸命働いて立派に社会貢献もしていらっしゃいますよ。