ビリヤードで筋肉痛

ビリヤードにはまった中年男の奮闘記 時々車の事も。

スポーツマンシップ

「本来、ここに動画をリンクしておりましたが、考え直して削除しました。

題名は下に出てきますので、ご自分で検索してご覧ください。」

 

私は知りませんでしたが、こんな一件があったようです。

2013年全日本選手権

ある選手は、アマチュアのトップクラスの方です。

ヒルヒルで回ってきた、ロングの10番。決めれば勝ちです。

その選手はあれやこれや悩み抜き、はたまた手玉の脇でストローク練習を繰り返し・・・最終的にその10番1球を入れるのに10分かけました。

その間、相手の選手はじっと待つのみ・・・。

 

 

私の感想は一言。

 

 

迷惑です。

 

 

その選手の「どうしても入れたい。」その気持ちはよく分ります。

試合に出ている以上、誰でもそう思っているはずです。

 

 

ただ、自分の勝利のためだけに、一球にこれだけの時間を費やせる感覚が理解出来ません(動画は6:20ですが、実際には10分ほどかけているようです)。

たとえ日本代表のチームとして世界に出て行った試合で、国民とチームの期待を背負っていると言うのであっても、どうでしょうか。

「潔く撞いて負けてこい」と言われますよね。

この試合、ショットクロックはないようですが、例えば40秒のショットクロックがあったら、この選手は恐らくこの玉を外しているでしょう。

 

 

これはもうスポーツとは言えません。

ちょっと前に日大のアメフトの問題がありましたが、根本は同じではないでしょうかね。

ただただ、「自分が勝つためには何をしても良い」と言うね。

(この場合は傷害ではないですけれど)

スポーツマンシップの欠如という意味では同類だと思います。

 

取り巻きの方達も、FaceBookを見る限り、その姿を見て「感動しました!」と。

まあ、結局そういうことなんです。

自分の知り合い、身内、仲間は応援してくれるでしょう。

ご本人も「色々な想いがあって絶対外したくなかった」と。

相手にとっても同じという事をぜんぜん分っていない。自分のことだけ。

やはり日本にはこのような人達が一定数存在するんですね。

忖度しすぎも問題ですけれど、全く出来ないのも問題ですよ。

 

このような状況を回避するためにも、やはりルールで明確に禁止しなければいけません。そうしないと「ルール上、認められている」という輩が必ず出てくるんです。

ショットクロックはやはり必要だと思います。

 

どんなスポーツでも同じと思うのですが、

スポーツそのものを教えると同時に、規律とか相手への敬意、(武士道精神なんていうと語弊があるかもしれませんが)潔さ・礼儀など、精神的なものを是非並行して伝えて欲しいと思うのですが、指導する立場の上級者(SA)がこれでは教えるもなにも・・。

好きな言葉は勝てば官軍だそうで。

どんな事をしても勝ってしまえば・・・そういう考えの方もいるんですね。

 

雑魚の遠吠えと思ってください。

 

追記)

on the hillさんも「絶対に外せない玉がここにある」なんて題名着けて動画をupしているからには、肯定しているって事でしょうか。

(これが格好いいと思ってしまう人が増えそうですよ)

こんな状況がはびこってしまってもいいって事? 

 「日本のビリヤードがマイナーである理由がここにある」とでもすればいいのに。

 

もちろんビリヤードの実力では私は足元にも及びません。

しかしおかしい事はおかしいと言わなければ、日本のスポーツどんどん変な方向へ行ってしまいます。

この一件もすでに5年前。どうか思い直してくださっている事を願います。